「営業から経理に異動したいけど、どう動けばいいかわからない」
異動というと「自分から異動願いを出す」イメージが強いかもしれませんが、実はそれだけが道ではありません。この記事では、異動が実現するいくつかのパターンと、どのパターンでも共通して役立つ準備について解説します。
異動が実現する3つのパターン
営業から経理への異動には、大きく分けて3つのパターンがあります。
| パターン | 特徴 |
|---|---|
| ① 自分から異動願いを出す | 最も能動的。理由の伝え方が重要 |
| ② 会社都合での打診 | 欠員補充・適性の見極めなどがきっかけになる |
| ③ 制度を使う(社内FA制度など) | 導入している会社は限られる |
多くの異動ノウハウ記事では①が中心に語られますが、②のケースも決して珍しくありません。筆者自身の経験も、実はこの②に近いパターンでした。
【体験談】会社側からの打診で経理に異動した話
筆者は新卒で営業職に配属されましたが、営業1年目のとき、上司との関係に困難を抱えていた時期がありました。
当時のことを詳しくは書きませんが、社内的にも状況を見かねた周囲の人が、人事部に相談してくれていたようです。その結果、入社1年目の通常の人事面談の場に、少し上の立場の方も同席する形で、これまでの状況についての確認と、今後についての意思確認が行われました。
その面談で聞かれたのが「経理の仕事に興味はあるか」という質問でした。筆者の回答はこうです。
会社員である以上、会社の決定には従い、全力で仕事をします。このまま営業に残るとしても、それは同じです。
結果として、会社側で「営業から経理に異動させる」という意思決定がなされました。自分から強く「経理に行きたい」と訴えたわけではありません。会社側が状況を踏まえて判断した、というのが実態に近いです。

「異動は自分から強く願い出ないと実現しない」と思い込んでいる方もいますが、必ずしもそうとは限りません。
パターンによらず、共通して大切なこと
異動がどのパターンで実現するにせよ、いざ声がかかったときに「経理への興味・意欲」を答えられる状態にしておくことは共通して重要です。筆者の場合も、面談の場で前向きな意思表示ができたことが、その後の決定につながったと感じています。
① 異動理由はポジティブに準備しておく
自分から異動願いを出す場合(パターン①)はもちろん、会社都合の打診(パターン②)であっても、聞かれたときに前向きな理由を答えられるかどうかは重要です。
- 経営に近い立場で会社を理解したい
- 専門性を身につけたい
- 数字を扱う仕事に関心がある
反対に「営業が辛いから」「今の部署から逃げたいから」というネガティブな理由だけでは、会社側も前向きな判断をしにくくなります。
② 簿記の学習を先取りしておく
経理の空きポストが出たとき、会社は何の知識もない人をいきなり異動させることにリスクを感じます。簿記の基礎知識があれば、経理としての適性を客観的に示せます。
面談で「経理に興味がある」と答えるにしても、簿記の勉強を始めている人とそうでない人とでは、説得力がまったく違います。異動を希望する・しないに関わらず、早めに着手しておいて損はありません。
③ 周囲との関係を大切にしておく
筆者のケースでは、周囲が状況を見かねて人事に相談してくれたことがきっかけの一つになりました。日頃から周囲と良好な関係を築いておくことは、こうした思わぬ形で力になることがあります。経理の同期・同僚と情報交換をしておくことも、異動のタイミングを掴む上で有効です。
まとめ
- 異動は自分から願い出る以外に、会社都合での打診というパターンもある
- どちらのパターンでも、前向きな理由を答えられる準備が重要
- 簿記の学習を先取りしておくと、異動の説得力が増す
- 周囲との関係づくりも、異動のきっかけにつながることがある
異動の形はさまざまですが、共通するのは「いざという時に、前向きな姿勢を示せるかどうか」です。次は、異動前にやっておきたい簿記の勉強法について解説します。
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