倍率20倍の転職を成功させた弱者の戦略とは??

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倍率20倍転職を成功させた弱者の戦略とは

できれば、今より条件が良い職場に転職したい。

3年〜5年程度の経験を積んだ経理の方であれば、こう思う方も多いのではないでしょうか?

成長産業の企業、福利厚生が手厚い企業。

人気企業の条件はいくつかありますが、どこにも共通するのが倍率(※1)が高い点です。

(※1)募集定員に対して、何倍の応募があったかの数値

そのため、自分には無理と最初から諦めてしまう人も少なくありません。

自分は普通のスペックだし、ハイスペ人材には対抗できない

僕も、最初はそう思っていました。

しかし、チャレンジすることで道を開くことができました。

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諦めてしまうのはもったいないです。

本記事では、「倍率20倍」の中途採用を突破した管理人が、弱者の戦略を駆使した成功事例をお伝えします。

本記事を読んでもらうと、いい感じに考え方とか自己紹介になるではと思います。

応募時のスペック

  • 簿記2級
  • 転職1回
  • 年齢34歳

この戦略を真似してもらうことで、転職で手の届く範囲が広がるはずです。

ぜひ、実践してよい未来を掴み取っていただければ幸いです。

本記事を読んでほしい人

  • 転職してキャリアアップしたい
  • 自分のスキルに少し自信がない
  • 簿記2級を持っている
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早速、結論です。

倍率20倍の人気企業の転職を勝ち取った戦略は、「差別化」戦略です。

あ〜それね。

と思った方はブラウザバックしていただいて大丈夫です。

気になる方は、ぜひ先も読み進めてみてください。

倍率20倍の転職を成功させた「差別化」戦略

2つを比較する女性

人気の企業に採用されるために必要な条件って何だと思いますか?

どっちが重要

  • ①会計スキル
  • ②認知される

僕は②認知されることが重要だと思ってます。

なぜなら、認知されることが採用への近道だと思うから。

人気企業の採用担当者の気持ちを考える

WEBで採用する人事
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イメージしてみてください。

あなたは採用担当者

20人分の応募書類を確認して、面接に進む10人を決めなければいけません。最終的に採用するのは1名

他の仕事もあり疲労困憊のなか、まずは応募者の書類を流し読みします。

多くの候補者のアピールポイントはこう。

  • 上場企業勤務
  • 簿記1級保有
  • 税理士科目合格

20人いれば15人は、自身の会計スキルをアピールしています。

正直、同じようなアピールに書類を読む立場としては退屈そのもの

しかし、残り5名は各々アピールポイントが違っておもしろい

結局、もっともスキルセットが高そうな上位5名と、タイプの異なる5名を面接に呼ぶことにしました。

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こんなケース実際にありそうですよね?

認知されるために差別化は重要

一人だけ違う色の人

今回の20名のケースでは、同じ方向性でアピールした15人と異なるアピールをした5人の書類選考の通過率を考えてみてほしいです。

書類選考の通過率

  • 同じ方向性でアピール(5/15=約30%)
  • 異なるアピール(5/5=100%)

話を分かりやすくするため極端な数字にしてますが、大きな違和感はないと思います。

ここで言いたいことは、「他の候補者に埋もれると認知されにくい」こと。

特に応募者が殺到する人気企業の選考で、この現象は起こりがちです。

その中でどんぐりの背比べに巻き込まれてしまった場合、負ける確率が大きく上がります。

簿記資格の価値だけで勝負しない

簿記資格は級が上がるほど、市場価値が高まり難易度も増す資格です。

簿記資格1本で勝負した場合、僕のような簿記2級の人間は簿記1級の人間に勝てません

簿記の級ごとの市場価値のイメージ

しかし、簿記資格に差別化したポイントを加点することで、簿記1級のスキルを持つ人間と戦えると思っています。

この差別化ポイントにより、トータルの点数で勝つのが「弱者が勝つ戦略」です。

簿記スキルに差別化ポイントを加点して勝負する

応募書類の時点で合否はほぼ決まっている

人気企業における採用では、書類選考での足切りがめちゃくちゃ多いです。

多くの場合が、「認知されない」状態で面接にも呼ばれません

仮に面接に呼ばれたとしても、強力なライバルとの座席争いになるため採用される確率は低いでしょう。

そのため、応募書類の段階で「差別化」を意識してキャラ設定をする必要があります。

いってしまえば、応募書類作成の段階である程度は、合否の確率は決まっているといっても過言ではないです。

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1名の採用枠に入るため、差別化を意識します。

差別化戦略は弱者の戦略

認知されるために差別化戦略をとることが重要とお伝えしました。

この戦略は、僕のような平凡なスキルを持つ経理の方に特におすすめです。

いわば、弱者が強者に勝つための戦略です。

強者と弱者

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強者と弱者の定義を説明します。

例えば、東大理科三類出身の河野玄斗さんのように「医師免許、司法試験、公認会計士」のトリプル資格持ち

このような状況だった場合、スキル資格という分野で間違いなくNO.1ですよね。

採用人数1名の人気企業の選考では、No.1のみ強者となります。

強者と弱者

  • 強者=その分野でNo.1
  • 弱者=その分野でNo2以下すべて

あなたがNO.1のポジションの場合、弱者の戦略は必要ありません。

弱者の戦略が必要なのは、NO.2以降の人たちです。

2番手以降の人たちは、採用の枠が1名であった場合は戦略を変えないといけません。

ポイントは何か狭い範囲でいいのでNO.1になること。

ランチェスター戦略を知っていますか?

「こんな話はどこかで聞いたことがある」

そんな方もいるかもしれません。

そう。この弱者の戦略はビジネスの世界でよく使われる「ランチェスター戦略」を転職活動に応用したもの。

ビジネス本や、Youtuber、マーケティングの世界でもよく使われます。

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中田敦彦のYoutube大学でも解説されてるやつです。

経理強者は会計スキルで勝負しろと言う

ネット上には「上場経理」、「会計士」たちの情報発信が溢れていますよね。

その人たちの多くは、「会計スキルを磨いて転職しよう」といいます。

それはそうです。

だって、この人たちは難関資格に合格した会計スキル強者なわけですから。

「弱者はこうした発言は真に受けてはいけません」

いわば、強者の目線で転職戦略を発信しています。

「コツコツ努力して、難関資格を取得して転職しよう」

正直、再現性がないからこそライバルも増えませんし、言えるのかなと思ってしまいます。

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僕自身、簿記1級に何度も不合格になり、受かる気がしないので受験を諦めた過去があります。

だって、合格率10%ですよ?

上位10%に入る自信は、自分にはありません。コツコツ努力するのも苦手です。

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コツコツ努力は、努力できる才能ある人しかできません。

もちろん現在進行形でコツコツ努力している人を否定する気持はありません。

しかし、

  • 強者の戦略
  • 弱者の戦略

自分にはどちらが適しているか、間違った選択をしないようにしてほしいです。

経理が弱者の戦略を使ったら

経理がランチェスター戦略を使ったら

ここからは、管理人の事例に当てはめて紹介していきます。

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まずは、管理人のスペック紹介。

応募時の管理人スペック

  • 非上場経理で決算を経験
  • 簿記2級
  • 転職1回
  • 年齢34歳
  • 最終学歴4大卒
  • 就職浪人2回

上場企業での経理経験はなし、簿記は2級と平凡、年齢で20代若手には不利という微妙な状況での転職活動でした。

内定先企業の情報

  • 大手企業子会社(親子ともに非上場)
  • 製造業(斜陽気味産業だがまだ人気)
  • 非公開求人での案件
  • 年収は600万超で非管理職
  • 福利厚生良し(社宅制度あり)
  • 残業ほぼなし
  • 倍率20倍以上(※2)

(※2)倍率に関しては、内定後に転職エージェントの方から口頭で教えてもらいました。

成長産業ではないものの、大手グループで福利厚生が良く、残業ほぼなしの優良求人

正直、簿記1級レベルのライバルも応募してきそうな魅力的な案件でした。

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実際にこの案件に転職することができました。

職務経歴での差別化ポイント

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僕の場合、2社経験したうち1社の経験を重点的にアピールしました。

僕は1社目で決算を担当したこと、2社目で経理システム導入の経験をしました。

職務経歴でアピールしたのは、主に2社目のシステム導入経験でした。

資格などの「会計知識」の土俵で勝負したくなかったため、この経験をアピールし差別化をはかりました。

職務経歴での差別化ポイント

  • 会計スキル中心ではなく、システム導入スキルを中心にアピールした。

やはり、多くの経験者は会計スキルに関する自己アピールをしていたようでした。

  • 上場企業で◯年
  • 簿記1級
  • 税理士試験△科目合格

こうした経歴はテンプレであり、採用する側からすると「その人の個性」は見えてきません。

経理は基本的にテンプレのハイスペックを追求する職種と思いますが、そこで思考停止してアピール下手な人が多いのは事実と思います。

たった一人に選ばれるために差別化した強みをアピールする

僕は、上場企業やハイスペ資格に会計スキルでは太刀打ちできないので、差別化のため「システム導入経験」をアピールしました。

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採用人数が1名のときは、何かでNo.1になることが重要です。

No.1の例

  • 会計スキルがNo.1の人
  • 年齢が一番若い人
  • ポテンシャルが一番高そうな人
  • コミュ力がNo.1の人
  • ITスキルがNo.1の人

採用側が人材を絞り込むときは、おおよそ選択肢はこんな感じだと思います。

この段階で、各スキルの2番手以降の人材は選考に残ることができません。

差別化したアピールポイントで、1番のポジションを相手に印象付けておくことが重要です。

採用する側の判断の軸をうまく揺さぶることが重要だと思います。

差別化ポイントが生きれば強い

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実は採用中に一回、ピンチがありました。

採用試験の第一段階で「算数・英語」の筆記テストがあり、英語が死ぬほどできなかったのです。

採用面接の途中で、「英語は苦手ですか?」と聞かれてしまい冷や汗をかくシーンがありました。正直、英語は筆記試験の基準に達していない可能性が高かったので、差別化ポイントが記憶に残ったことが次の選考に進めた理由だと思っています。

社会人になって勉強し直しは厳しいので、差別化ポイントを磨くことをおすすめします。

しっかり差別化された内容が相手に刺されば、多少のハンディキャップは埋めてくれる力があります。

刺さるポイントは人によって違う

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面接での体験談になります。

面接では、経理課長1人、管理部長1人と社長といった人員構成でした。

面接でも、書類と同じく「経理周りのシステム運用が得意」アピールをしていました。

後に知ったことですが、僕の評価は社内でも割れていたようです。

  • 経理課長 → △
  • 管理部長 → ◯
  • 社長   → ◯

結果的に、より上位のポジションの人に好かれたため内定を獲得できました

アピールポイントを尖らせた場合、人による好き嫌いも出てきます

経理課長はやり方を変えたくない人だったので、ちょっと僕が煙たがられていたかもしれません。一方で、会社の上位層はDXを求めているので、ITスキルアピールは効果的だったと分析しています。

会社の上位層の求める差別化ポイントは、転職を有利にしてくれます。

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以上が、僕の差別化戦略の具体例です。

差別化戦略を実践する方法

戦略を考える人たち
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具体的に差別化ポイントを発見するためのヒントを紹介していきます。

職歴に着目する

まず、王道なのは職歴の中から強みを発見し、差別化ポイントに磨き上げること。

おもに分析するパターンは2種類あります。

分析するパターン

  • 複数社経験している人
  • 1社での職歴が長い人

すでに転職経験があり、複数社経験している場合はできれば直近の仕事内容から差別化ポイントを見つけましょう。

僕の場合は2社目のシステム導入の経験をアピールポイントにしました。

1社しか経験がない人は、担当した仕事をいくつかに分けてその中から強みを見つけます。ピンポイントでITスキルをアピールするのも有効でしょう。

行動特性に着目する

  • 行動的である
  • 競争が好き
  • 共感力が高い
  • 事実や数字にもとづいて判断する

こうした行動特性は、経理の仕事内容とかけ合わせることであなただけのアピールポイント発見のヒントになります。

転職関連のサービスを利用する

転職関連のサービスを利用することで、自分の差別化ポイントを洗い出す方法もおすすめです。

差別化ポイント発見ツール

  • ①転職サイト診断ツール
  • ②キャリア相談
  • ③転職エージェント

見せ方は最高に大事

ここまで自分の経歴と向き合ってみて、「なんかしょぼい」と感じてしまう人もいるかもしれません。

心配はいりません。誰でも最初は実積ゼロからスタートしているんです。

大事なのは、実積をつかむきっかけを掴むこと。

そのためには、少しずる賢く「よく見せる工夫」をしてみてください。

よく見せる言い方

  • 管理会計をかじった経験  →「予算の策定/実績の把握及び分析」が得意です
  • 小さな会社での経理経験  →「全体最適の視点」で経理の仕事ができます
  • 少しでも経験がある仕事  →「◯◯」が得意です

表現方法次第で、自信がないようにも自信があるようにも聞こえますよね?

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相手に好印象を与える言葉選びを意識してみてください。

なお、転職時の書類作成に不安がある方は転職エージェントに相談することをおすすめします。

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一度、他の人に確認してもらうとクオリティが増します。

僕が実際に使ってよかった転職エージェントはコチラの記事で紹介しています。

>>管理人が実際に使用した転職エージェント厳選2社。

差別化ポイントで転職するときの心構え

まず、誰かに嫌われてもいいという勇気を持ってください。

なぜなら、誰からも嫌われない人は誰にも好かれないから。

たった、1席の人気企業を狙う場合、誰かに好かれる個性を発揮しなければ印象に残れません。

それはつまり、何もしていないのと同じです。

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偉そうに解説している僕も、中途採用の面接には落ちまくり。

例えば、僕が転職したかった第1希望の会社は「サイボウズ」

オフィス見学なんかも行って、働き方もいろいろ選択できてマジで転職したかった。

しかし、応募した結果は「書類落ち」です。

はい。門前払いされました。

仕方ありません。僕は非上場の経理出身なので、上場企業に入るにはさすがに簿記2級じゃきびしかったんでしょう。気持を切り替える他ありませんでした。

サイボウズには、僕の差別化戦略はまったく刺さらなかったわけです。

でも、実際に刺さった企業もあった

この1社でも刺さる企業があるとうのが大事です。

99社から嫌われても、1社から内定がもらえればそれは転職において「勝ち」です。

複数の会社に内定をもらったとて、転職できる会社は1社だけ。

たった1社に合格できればいいんです。

そのために、あなたは差別化戦略を取りますか?取りませんか?

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あなたも差別化戦略を駆使して、転職市場で勝負してみませんか?

最後に

本記事は、弱者の戦略として執筆した内容です。

ですからどうかお願いです。「ハイスペ人材」の方は、どうかこの手法を使って転職活動しないでください

履歴書に「簿記1級」と書かれた上に、しっかり記憶に残る自己アピールをされては僕たちに勝ち目はありません。

「弱者の戦略」を実践される方は、周囲の大多数を俯瞰できるかがポイントになります。

僕が使用したIT特化の戦略も、大多数がIT特化アピールを始めた瞬間に無価値化します。

そして、新たな差別化ポイントを見出した奴が勝ちます。

差別化すべき内容については、個人でアピールポイントが変わりますし、時代によって周囲と差別化すべきポイントも変わります。そこは思考を巡らせてみてください。