「お前は一生、ここで裸の王様だ」
僕は心の中でほくそ笑みながら、"上司"と握手を交わした。
これで上司とは二度と出会うことはない。この日は僕の人生で、本当の意味での出発点だった。
僕は営業職でした。
大学を卒業し営業部門に配属されました。そこで出会ったのが、今回の上司。
休日はジム、休み時間にはシャドーするようなオッサンです。
僕はこの上司に毎日詰められてました。ルーティーンは、就業後の会議室でのネチネチ個別指導。もちろん、残業代は出ない。
自分の不甲斐なさ、行き場のない気持ちに、帰りの電車のホームでよく涙を浮かべてました。
変化のきっかけ
あるきっかけで人事と面談をすることに。
面談をお願いした記憶はないので、誰かが心配して通報したようだった。
この面談がきっかけで、僕は営業から経理に異動になります。
経理の仕事は最後のチャンス
そこから背水の陣で仕事に向き合いました。
簿記2級を取得し、3年間面倒な事務作業にもいそしみます。
もともと、早く一人前の社会人になりたい気持ちは人一倍強かった。妹の学費の足しにするため、お金を稼ぎたかった。
幸いにも営業と異なる環境で、僕は活躍することができた。
会社に対する思い
感謝の気持ちがないわけではない。
就職浪人2回でノースキル大学生だった僕に、給料をいただきながら学ばせてもらった。
しかし、もう一方で「新卒時代に経験した悔しさ」は一生消えることはない。
僕はどこかで、この会社にけじめをつけたい気持ちが消えなかった。
あの"上司"程度の人間のいる会社で、一生働くのは御免だ。
その気持ちが消えることはなく、僕は転職して会社を去ることにした。
最終出社日に”元上司”と握手を交わしながら、僕はヤツを心の底から見下していた。
と同時に、自分は強くなったと実感することができた。
環境で人の人生の有り様は大きく変わる。
営業では適正なしでも、経理では認められるかもしれない。(僕もそうであったように。)
手段はどうあれ、今の環境に追い詰められている人は抜け出すことをおすすめしたい。
少しだけ、我を出してみました。
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