一人経理はなかなか会社を休めません。
なぜ、会社を休めないのか?体験談から理由を整理しました。あわせて、そんな状況の中で見えてきた、一人経理ならではの価値や、これからの選択肢についても紹介します。
自分の都合で会社を休めない
一人経理は、シンプルに忙しくて会社を休めない問題があります。
- 期日までに入社事務をやらなきゃいけない
- 採用活動で応募者に都合を合わせないといけない
- 月末までに支払い処理を済ませないといけない
例を挙げればきりがありません。経理の仕事に集中させてもらえれば良いですが、そんな時間はほとんどなかったです。勤務時間中に対応するのは、ほぼ差し込みの仕事。日々の記帳だって遅れてる状況で、休みなんて作れるはずがありません。仕事量が多すぎるんです。
社長の都合で会社を休めない
他人の都合で休みが取れないことも多々あります。こちらは余裕を持って仕事をしても、社長のミスでこちらが尻拭いをしなくてはなりません。

月末の支払いまとめておきましたので、確認して承認してください。(期日5日前)
了解したよ。


あれ、承認済みになってない。。社長、伝票の承認どうなりました?
あ、ごめん忘れてた。

こんな感じで承認期限切れになり、手戻りで同じ作業をもう一回。何度リマインドしてもなかなか改善されず、苦労した記憶があります。支払いが遅延すれば会社の信用にも関わるので、ヒヤヒヤしながら対応していました。こんな感じで、余計な仕事を増やされるので休めません。
一人経理だからこそ、幅広い業務を任されていた
忙しさの背景には、もう一つ理由がありました。それまで筆者は中堅規模の会社に勤めており、経理と人事は別の部署として分かれていました。いわゆる「管理部門」としてひとまとめにされてはいるものの、実務は分業されていたのです。
しかし、一人経理を任された会社では状況が違いました。入社・退社の手続き、社会保険の手続き、給与計算まで、社外の社会保険労務士と連携しながら担当することになったのです。経理専任だった頃とは、求められる仕事の幅がまったく違うことに気づきました。
当時は「なぜここまで任されるのか」と負担に感じることも多かったですが、今振り返ると、これは大きな意味を持つ経験でした。

一人経理のスキルは、小規模法人にとって絶対的に求められる、極めて市場価値の高いスキルセットです。
実際、筆者は現在フリーランスとして経理の業務委託案件に携わっていますが、給与計算まで含めた一人経理としてのスキルセットを求められる場面は非常に多くあります。経理専任の経験だけでは得られなかった、横断的な実務知識が今の仕事を大きく支えています。
休めない状況を、どう変えるか
本来、有給は労働者の権利です。休めない状況が続くのであれば、見直すべきタイミングかもしれません。一人経理という立場上、社内に相談できる相手がいない、会社と直接交渉しづらいと感じる方も多いと思います。そんなときに考えられる選択肢を2つ紹介します。
①どうしても今の状況がつらいなら、退職代行という選択肢
有給を消化できないまま追い詰められている場合、退職代行サービスを利用するという方法もあります。労働組合と連携したサービスであれば、有給消化を含めた交渉を代行してもらえます。
②自分のスキルを活かせる環境へ、転職するという選択肢
一人経理で培ってきたスキルは、経理専任のポジションでも、人事労務まで含めた管理部門のポジションでも、高く評価されやすい強みです。今の環境を変えることで、これまでの経験を正当に評価してもらえる可能性があります。
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一人経理が休めない背景には、業務量の多さに加えて、経理専任では分業されているはずの業務を横断的に担っているという構造があります。つらい状況であることは事実ですが、その経験を通じて、市場価値の高いスキルセットが身についているのも事実です。
休めない状況が限界なら退職代行という選択肢も、環境を変えて経験を活かしたいなら転職という選択肢もあります。一人経理で身につけたスキルをどう活かすか、ぜひ前向きに考えてみてください。
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