今年から経理の仕事。
だけど、最初の1年で何を目標にするべきか分からない。将来転職したいし、遠回りな仕事はいや。
将来を真剣に考えている人ほど、目標設定にも真剣なものです。
事実、転職をうまく成功させている人は逆算思考が上手な人が多いです。
一年目の目標設定は、二年目にも大きく影響しますし、適当にしてしまうとキャリアに傷がつく場合も。
本記事では、経理一年目に目標にすべきポイントを、将来の転職を見据えて解説します。すでに目標設定を済ませてしまった人も、軌道修正する方法も解説するので参考にしてください。
経理になって、転職を2回経験した経験があります。
結論
- つぶしがきく経理になるには、「決算」の仕事を覚えよう
具体的には3年で決算の全体像をつかむことを目標ににましょう。
決算の仕事を覚えた結果、無事に転職もできました。
経理一年目の目標。決算の習得までの道筋をたてる
経理一年目の目標は、決算習得までの道筋をたてることにしましょう。
決算習得は1年でできる目標ではなく、現実的ではありません。
しかし、決算の習得は中期的に目標とすべきゴールです。
全体像を把握し、自分の居場所を見失わないようにしてください。
経理のゴールは決算。3年〜5年かけてゴールするイメージを持つ
決算の習得までには、最低でも3年〜5年の期間が必要です。
理由は、年次決算は年に一回しかないためです。
年次決算に慣れるには、最低でも3回繰り返しで経験を積みたいです。
年次 | 取り組み方 |
---|---|
1年目 | 観察が中心。決算の空気感を感じよう。 |
2年目 | 初参加。失敗を経験しつつ成長していく。 |
3年目 | 2年目の反省を生かし再度実践。 |
管理人は、初めての転職を行うまでに決算を5回経験しました。
心配性なので、転職を決断するまで5回決算しました。
決算が経理のゴールである理由。市場価値を高めるため。
決算をゴールにする理由は、あなたの市場価値を高めるからです。
決算を経験すると、例えば次の実務経験が身につきます。
- ビジネスモデルを理解し会計処理の指導ができる。
- 会計システムの操作、運用経験が身につく。
- 決算特有の会計処理、実務(税務、開示など)が身につく。
2、会計システムの経験、3、決算処理の経験は他社でも通用します。
それぞれの年での目標の目安
上記の図をモデルケースに、3年間で決算をマスターしましょう。
年次 | 目標 |
---|---|
1年目 | 日次の仕事 |
2年目 | 月次の仕事 |
3年目 | 年次の仕事 |
日次業務は年次に比べて、接する機会が多く習得しやすい。
日次、月次、年次の順に仕事を覚えていけば、自然と他社でも通用するスキルが身につきます。
目標と身につくスキルを対応させると次の通りです。
目標 | 身につくスキル |
---|---|
日次の仕事 | 会社のビジネスモデル理解、経理指導 |
月次の仕事 | 会計システムの操作、運用の経験 |
年次の仕事 | 決算特有の会計処理、経理実務(税務、開示) |
3つの区分の仕事を並行して行いながら、3年後にマスターできるよう仕事を行いましょう。
決算習得に重要な簿記資格
決算の重要性は理解してもらえたと思います。
その「決算」習得を強くサポートしてくれるのが簿記資格です。
日商簿記検定は、級ごとに以下のな内容となっています。
ポイント
- 簿記3級…個人商店の帳簿をつけられる
- 簿記2級…株式会社の帳簿をつけられる
- 簿記1級…大会社の簿記をつけられる
あなたの会社規模に応じて簿記資格を取得すると、業務への理解が早まりますし転職にも有利になります。
単体決算の全体像を掴むには、簿記学習も重要。
簿記資格を学ぶと強い理由
簿記資格を学ぶと強い理由は次のとおり。
ポイント
- 決算をする理由が解説できる
- 具体的な決算の会計処理が学べる
- 転職やキャリア形成に強い
決算をする理由が解説できる
- 決算をする理由は「会社法」という法律が根拠
- 決算の基本ルールは「企業会計原則」というルールに定められている。
こうした決算の基本ルールを僕は、簿記の授業で教えてもらいました。
簿記を学ぶと「なぜ?」への答えが理解でき、人に説明できる知識が学べます。
会社ではOJTが基本で、「なぜ」の部分はしっかり教えてくれません。
具体的な会計処理が学べる
- 決算における時価評価
- 税金の計算
- 見積もりで行う会計処理
こうした決算実務を上で必須の知識は、簿記で学ぶことができます。
決算をすべき理由と同じで、理論が学べるので実務経験と合わさることで強力な武器になります。
理屈から知っておくと、忘れにくいメリットも。
転職やキャリア形成に強い
例えば、1年目で決算に関わることができていない悩みがある場合。
簿記を学んでいることをアピールすれば、仕事内容を変えてもらえる可能性が高まります。
簿記は決算に直結するスキルだからです。
また、転職の求人情報にはこんな条件を良くみかけます。
- 簿記2級、実務経験3年以上
- 未経験可、簿記3級歓迎
簿記を持つと、転職での応募の幅が広がり、転職を有利に進められます。
応募条件で簿記をみかけるケースは多いです。
2年目に向けて計画的に決算をマスターしていこう
経理一年目に立てるべき目標として、「決算」という大きなテーマを掲げました。
いまはまだ1年目という人は、2年目に向けての準備をするのがおすすめです。
決算をマスターするには、最低でも3年は必要であり、簿記学習とセットで計画的に習得していきましょう。
具体的には、自分にあった級の簿記を見きわめることをやりましょう。
とはいえ、簿記について詳しく分からないという人へ。
社会人向けの簿記スクールへの資料請求がおすすめです。
資料請求のメリット
- 無料
- 簿記資格の相場が分かる
- 学ぶメリットが分かる
- 学ぶべき級がわかる
- 学んだ人の声が知れる
経理が簿記を学ぶ事例を知って真似をするのがおすすめです。
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資料請求のおすすめ
- 資格の大原
- クレアール
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経理一年目から、計画的に行動していきましょう。
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