経理3年目で決算をあらかたマスターしました。
さらに市場価値を上げていきたい。将来、食いっぱぐれたくないです。
規模の大きくない会社で、経理を3年も経験すると決算実務が身につきます。
仕事にもそこそこ慣れ、先のキャリアについて考え始める人も多いのではないでしょうか?
経理の市場価値を上げる方法2パターンついて解説します。
結論、2つのパターンがあります。
パターン | 具体例 |
---|---|
①会計の専門性を磨く | ・企業内会計士・税理士 ・簿記1級取得して管理職 |
②転職して希少人材になる | ・会計専門職(ITコンサルなど) |
- 非上場会社で決算担当から転職
- 転職経験3回
- 簿記2級年収600万を達成
本記事では、決算実務を終えた経理が目指すべきキャリアプランを2パターン紹介します。
本記事を読めば、市場価値を上げるための次のアクションが理解できます。
- 決算習得後のキャリア2パターン
- それぞれのキャリアのメリデメ
- 次のキャリアに進むための方法
経理が市場価値を上げる2つの方法
決算習得後に経理が選べる選択肢は2パターン。
経理が市場価値を上げる方法は大きく分けて2つあります。
- 経理の専門性を磨く
- 経理×得意領域を広げる
方法①:経理としての専門性を磨く
まずは王道、経理としての専門性を磨く方法です。
決算の実務知識をベースに、連結会計、税務、管理会計などにキャリアを展開可能です。
転職という選択肢ありきではなく、『実務経験』、『専門性の高い資格』で市場価値を高める方法です。
経理の専門性を磨くパターンのメリデメ
◯ メリット
・リスクが小さい
・転職なしのキャリアプラン
✕ デメリット
・資格の難易度が高い
・AIとの仕事のバッティングリスク
社内で新たなキャリア開発できる部署があれば、転職せずにキャリアアップしていけます。
一方、キャリアアップには難関資格の取得が必要だったり、仕事がAIに代替されるリスクも含んでいます。
外部環境の変化にはアンテナを張っておきたいところ。
方法②:経理×得意領域でスキルの幅を広げる
経理や決算スキルは、実は多方面に展開可能です。
特に相性が良いのがコンサル系。例えば、次のようなパターン。
- 経理 ✕ IT
- 経理 ✕ コンサル
ITを用いて経理業務を効率化したり、経理業務のコンサルティングという選択もできます。
経理×コンサルのメリデメ
◯ メリット
・将来独立できる可能性
・希少価値が高い
✕ デメリット
・器用貧乏になるリスク
・仕事は激務になりがち
仕事の中で多くの知見が貯まるので、将来独立するような方もいます。
一方で、成果が出せないと器用貧乏になってしまたり、仕事は労働時間が長く激務です。
こちらのルートを選ぶ人はぶっちゃけ少数派です。
経理の専門性を磨く方法
結論からいうと、資格や実務経験をゲットするのがおすすめ。
評価されやすい資格3つ【最もおすすめ】
- 公認会計士
- 税理士
- 日商簿記一級
会計士や税理士向けの専門の転職サイトがあり、扱いも変わります。しかし、難易度が高すぎるデメリットが。。
経理市場で評価される実務経験23個
次の23個の実務経験で、おおよその経理の市場価値が決まります。
- 税務申告書作成実務
- 公認会計士監査対応
- アニュアルレポート作成業務
- 開示書類作成
- 年次決算
- 四半期決算
- 月次決算
- 連結決算(親会社側)
- 連結決算(子会社側)
- 原価計算実務
- 管理会計
- 固定資産管理
- 会計システム対応
- 有価証券報告書作成実務
- 連結財務諸表作成実務
- 取引先の与信管理/残高照会実務
- 予算の策定/実績の把握及び分析
- 伝票処理
- 株式公開準備
- 内部監査(会計監査)
- 連結納税
- 国際税務
- 移転価格
これらの項目は、市場価値診断ツール「ミイダス」を実際に試し、評価項目を抽出したものです。
自分の伸ばせそうな項目があるか、要チェック。
市場価値は実務経験で決まる
転職者のデータベースを取り扱うミイダスによれば、市場価値の高い実務経験は定義済み。
市場価値を高めたいならば、リストにある経験を積まなければ意味はないということです。
先輩や上司が、市場価値のつかない仕事をしている環境であれば、転職という選択肢を考えたほうがいいかもしれません。
自分の会社でどれだけキャリアの伸びしろがあるか考えましょう。
実体験:非上場経理からの転職
非上場会社で経理を5年、システム対応も経験しました。
いちおう、経理の市場価値としてはそこそこあるのでは?という経験はできていました。
しかし、本当に転職市場で通用するのか?漠然とした不安があったんです。
同じ会社で仕事を続けてもいいのですが、年齢を重ねると転職できなくなるだろうし、自分の力は試してみたかったんですよね。
今の会社で仕事を続けても、伸びしろは限られていますし。
だったら、一度きりの人生だから挑戦したい。そう思って転職しました。
「業界に特化」希少人材になる方法
IT・コンサル系キャリアを選ぶ方法は転職が必須。
IT・コンサル系のキャリアは希少価値が高い
経理からITコンサルに転職した場合の希少性について考えます。
以下は、日本の労働者の人口データです。
【出典:職業別就業者数 独立行政法人 労働政策研究・研修機構】
- 日本の労働市場人数 6,700万人
- 事務労働者(経理含む)は19.6%
- 専門的・技術的職業従事者(ITコンサルタント含む)は17.5%
※経理はグラフの事務従事者、ITコンサルタントは専門的・技術的職業従事者をカウントしています。
経理、ITコンサルそれぞれの労働市場には1,000万人を超える労働者がいます。
これを、2つの業種の経験者に絞り込むとどうなるでしょうか?
答えは約233万人です。(全体の2.33%)
キャリアを掛け合わせることで、希少な人材になります。
市場価値は求人に対する需要と供給で決まるもの。供給数が少ない希少人材は、市場価値が高いと言えます。
需要が少なければ意味がないのでは??
と思う方がいるかもしれません。
回答としては、ITスキルを持った経理の需要は増加しているから問題ないです。
DX化が求められており、IT人材は引く手あまた。
これからのAI全盛時代であっても、AI時代の仕事術を経験しておけば心配はいりません。
ITコンサルはそんなシステムの作法が学べるキャリアです。
市場価値を高める努力を怠った未来
市場価値について考えているあなたは、このままだとちょっとヤバいかも。と思っていませんか?
実は、僕もそうでした。
新卒入社した会社は、第一志望の会社ではなかったのですが最初は仕事のできなさに打ちひしがれる日々。
経理を3年くらいやって、そこそこ仕事に慣れてきたとき、最低限の仕事を覚えた安心感とともにふと不安を覚えたんです。
「なんか、ぬるま湯に慣れちゃってない??」
そう感じるきかっけは、日常の些細な場面にありました。
- 居酒屋で会社のグチばかりの上司・先輩
- 尊敬していた先輩は転職してしまった
- 他社の人と仕事するときに劣等感を感じる
僕は市場価値について、真剣に考え始め転職を行動に移しました。
実際のところ、僕の同期入社で転職をしなかった人は「尊敬できない先輩像」のイメージ通りになっちゃってました。
お腹が出てだらしない体型になり、出世は諦めているようなオーラが出てしまってます。
苦労したけど、転職という道を選んで正解だった。と思いました。
市場価値について、答えが出るのは少し時間がかかるかもしれません。それでも「いま、行動するかしないか」将来には大きな差が出ます。今の状況に危機感を抱いているならば、行動を強くおすすめします。
市場価値を上げるために今できること
シンプルにやることはキャリアの棚卸です。
理由は、まず現在地を知ることが重要だから。
現在地の例 | 理想のゴール例 |
---|---|
年収400万 | 年収600万 |
現在地はさまざまな要因で決まります。
- 実務経験
- 年齢
- 所属している会社の収益状況
場合によっては、今のスキルのまま年収UPが可能な場合もあれば、具体的に「このスキルが足りない」という結果になることもあります。
いずれにせよ、自分に足りない点をまず把握することは重要だとおもいませんか?
戦略を30歳手前で考えてきましょう。
キャリアの棚卸しには転職エージェントとの面談が有効
キャリアの棚卸しには、転職のプロに相談するのが最適です。
なぜなら、一人で転職準備をしても客観性に欠けるし非効率だから。
想像してみてください。リクナビNEXTでWEBサイトを見ながら、職務経歴書を完成できるでしょうか?自分だったら厳しいです。
転職エージェントを使えば、「経理専用の職務経歴テンプレ」が手に入りますし、プロの意見も聞けます。
自分の現在地を知るために、相談ベースで構いませんので転職エージェントに登録しましょう。
転職エージェントに登録してみると、具体的な話が聞けるので沸々とヤル気が出てきちゃうかも。
- 転職エージェントと面談
- 年収アップ戦略を立てる
- 転職活動して年収アップを実現する
キャリアの棚卸しを実践してみようと思う人向けに、おすすめの転職エージェントを紹介します。
おすすめは、経理専門の転職エージェント。
MS-Japan
管理部門特化の転職エージェントで、管理人も利用経験あり。
僕のときは、転職アドバイザーは元経理だったので、相談しやすかったしキャリアについて深く話ができた。
市場価値を高めたいなら、利用すべき転職エージェントです。
>>MS-Japan公式サイト